公務員試験の面接本や就職活動用の対策本を読むと、ノックの回数に対して様々な教えが書かれています。
その中でも、受験生を迷わす教えの1つが
「2回のノックはマナー違反だから3回が適切である」
というものでしょう。
このような指導をしている根拠として「欧米では2回のノックはトイレでノックするときの回数だから面接では失礼にあたる」と就活本には書かれています。
しかし、結論から言うと
「面接では2回でも3回でもどっちでもいい」
というのが真実です。
実際、これまでの数多くの社会人受験生が2回のノックで合格しています。
それでは、以下においては、その理由について書いていきます。
なぜノックは2回でいいのか
なぜノックの数が2回でもいいのかと言いますと、面接官はそんなことを気にしていないからです。
考えてもみてください、公務員試験では1人を採用すると、定年退職までの間に3~4億円の税金を投入することになります。いったん採用してしまうと、簡単にはクビにできません。
つまり、面接官側は受験生の適性や能力や人間性をとにかく知りたいのです。
面接官は真剣そのもの。
「すごく優秀で素敵な受験生だ!けどノックの回数が2回だから不合格!!」
などとする合理的な理由はありません。
もしノックは3回が正しければ、入庁後でも研修で学べばいいのです。
一方、適性や人間性に問題がある場合は入庁後の研修でどうにかできるものではありません。
このような、採用後にはどうにもできない部分を見抜いて採用ミスをしないために面接試験が存在するのです。
こう考えると「欧米ではノック3回がマナー」というのは本当にどうでもよい些末な指導だということがわかります。
1回や4回だとどうなのか
それでは、ノックが1回や4回だとどうでしょうか。
結論から言うと
1回や4回のノックは避けたほうがいい
と言えます。
例えばノックが1回だった場合、面接官は「今のはノックなのか?それとも誰かがドアにぶつかったのか?」と考えてしまうことになります。
面接官も次の面接カードを読み込んだりと忙しい存在です。1回だけのまぎらわしい回数よりも、ノックであることが確実に伝わる2回か3回が良いでしょう。
また4回のノックの場合については、そんなに多くのノックをする必要はありません。
2回や3回のノックで十分に伝わりますので、何度もドアを連打しなくて大丈夫です。
まとめ
以上が面接試験における適切なノックの回数です。
面接試験は受験生の本質的な部分を把握するための試験です。
ノックの回数で悩む必要はありませんし、様々な俗説に惑わされる必要はありません。
繰り返しとなりますが、これまでも2回のノックでも数多くの社会人が最終合格を果たしています。
ノックの回数などよりも、もっと本質的な部分に磨きをかけ、確実に最終合格を勝ち取ってください。