「セミナーって行くべきですか?」
「行ってないんですけど…」
「合否に影響はありますか?」
という質問をよく頂きます。
この質問に対して、国家公務員の説明会については「行くべき」とご案内をしました。
国家公務員を志望していて、行くべきか悩んでいる方は下記のコラムもあわせてご覧ください。
引き続いての今回は、地方公務員志望者を対象に説明会に行くべきかについて説明をしていきます。
結論から言うと、
・ただ、行かなくてもなんとかなる
というのが私の意見です。
以下ではその理由について、簡潔に述べていきます。
行ったほうがいい理由
まずは、行ったほうがいい理由を2つ述べます。
(1)面接で聞かれるから
国家公務員だけでなく、地方公務員の面接においても説明会への参加経験はよく聞かれます。
とくに都庁や特別区の面接では、
「印象に残った話はある?」
「何月くらいの説明会?」
「どこで開催されたやつ?」
「それって合同説明会?それともウチの区単独の説明会?」
と、細かく聞かれるケースも存在します。
そういった追及があることを踏まえると、都庁や特別区の志望度が高い方は、積極的に説明会へ参加すべきでしょう。
そのうえで、気になった内容はメモを取ってノートにまとめておきましょう。
面接対策をしていくときに、きっと役に立ちますよ。
(2)人事担当者に顔を覚えてもらえるから
これも国家・地方共通ですが、人事は受験生の顔を意外と覚えています。
とくに小さめの市役所などは、説明会に参加する受験生の数が少なめです。
そうなると、来てくれた人の顔は「なんとなく」印象に残るもの。
面接勝負の市役所の場合、その「なんとなく」の印象が合格と不合格の分かれ目となることもあります。
何が何でも市役所に入りたい人は、そういった機会も大事にしておくべきでしょう。
行かなくてもなんとかなる理由
次に、行かなくてもなんとかなる理由を述べていきたいと思います。
(1)参加していない受験生が意外と多いから
県庁や政令指定都市、市役所については、説明会に参加していない受験生が意外と多いのが実態です。
というのも、これらの組織では説明会の回数自体が少なく、都合がつかずに参加できなかったという受験生も少なくありません。
また、とくに教養試験だけで受験可能な組織の場合「勢い」で受験している人も多いため、きちんと説明会に参加している人は少数派です。
そのため、参加していなかったとしても、他の受験生に差をつけられる可能性は低いのです。
(2)手抜きの説明会の場合、大した情報は得られないから
行ってみるとわかるのですが、説明会に対する力の入れようは組織によってかなり差があります。
説明会といいながらも、募集要項を単に読み上げているだけ、資料を音読しているだけというケースも少なくありません。
そういった手抜きの説明会の場合には、大した情報を得ることはできません。
募集要項を取り寄せたり、市のHPにアクセスするなどして自分自身で情報を集めれば十分ということもあるでしょう。
受験生の中には、試験対策を遅めに始めたので筆記対策で手一杯という人もいます。
そういった人の場合、無理をしてまで参加しなくても…というケースもあるでしょう。
おわりに
以上のことを踏まえると、参加するかしないかは総合的な判断になるでしょう。
安易に「行くべき!」とも言い切れないということですね。
ただし、何か判断基準が欲しいという人に対しては、
・それ以外は無理をして行かなくてもよい。
という基準を示しておきたいと思います。
今後の面接対策の参考になれば幸いです。